鎌倉市は稲村ガ崎から材木座までの海岸16力所に案内板を設置し、海に入ることを控えるよう呼び掛けています。
▼神奈川新聞 24面の社会面 2016年5月14日
稲村が崎の下水流出問題
海水浴場近くで大腸菌
鎌倉市{.keyword}稲村が崎で下水道管が破損し、消毒処理した下水を海
に放流している問題で市は13日、材木座や由比ガ浜{.keyword}海水浴場
の近くなどで実施した水質調査の結果、水質基準を3~6倍超
える大腸菌{.keyword}群が検出されたと発表した。検査値は変動する可能
性もあるが、市は稲村ガ崎から材木座までの海岸16力所に案内
板を設置し、海に入ることを控えるよう呼び掛けている。
調査は11日に実施。放流ロから由比ガ浜{.keyword}方面へ50㍍離れた地
点で検出された大腸菌{.keyword}群数が、100㍉㍑当たりで基準の6・
4倍。放流ロから約1・2㌔㍍離れ、材木座と由比ガ浜{.keyword}海水浴
場を隔てる滑川河口付近では3・6倍だった。
市都市整備部によると、検出値は日によって変動があり、潮
流や風向きの影響を受ける可能性もあるご11日は風速25・1㍍
の強風だったという。
4月に歩道が陥没し、地下に埋設されていた下水管が破損。
市は仮排水管を2本敷設したが、処理しきれない分は海に流
している。今後、さらに太い管を設置する準備を進める。放水
量を減らすため、市南部の雪ノ下や扇が谷など15地区に節水も
呼び掛けている。 (北川 文)