鎌倉市、入ったお金、出たお金。残りのお金はどう処理するのか。
鎌倉市財政では一年に入るお金と一年で使うお金の差額が
出ます。入った以上のお金を使うと赤字になります。
鎌倉市の場合は私が調べた40年以上前からずっと黒字です。
それで、黒字の部分は扱いはどうなるのか。
鎌倉市では黒字の部分は翌年度に入るお金の一部として、
つまり歳入における80款5項に「繰越金」として全額入ります。
歳入歳出差引額すべてです。翌年度に繰り越すべき財源も
実質収支額もすべてです。実質収支額というのは歳入歳出に
おける黒字部分から翌年度に支払わなければならないお金を
差し引いた分で本当の残金、つまり本当の黒字部分です。
で黒字部分の、この場合、実質収支額というのですが、その
1/2以上を財政調整基金という基金に積み立てなさいよと言う
法的要請があり、鎌倉市の場合は翌々年度に積み立てる方式を
採用しています。
この扱いは予算における2年後の予算の成果報告書の10款 総務費20目
財産管理費の箇所に明示されています。しかし、2年後の決算審査の
ための決算書では10款総務費5項総務管理費20目財産管理費25節積立金として
他の積立金と合算されて出てくるだけで内訳の細目が出てきません。
そうすると予算と決算の両方の特別委員会に出席するか、両書を
比較検討する中でしか、実態がつかめません。
決算における積立金の細目の明示が必要です。しかも、
財政調整基金へ実質収支額の1/2以上の積み立ては法的要請から
来ているものですから、明示することはなおさらと言えます。
今回は一般会計の上っ面をなでましたが、以上のようでした。
以上は財政課職員により教えてもらったことに、私の意見も入れました。
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「2年後の決算審査の ための決算書では10款総務費5項総務管理費
20目財産管理費25節積立金として他の積立金と合算されて出てくるだけで
内訳の細目が出てきません。」と言いましたが、平成24年度の決算書と
対になって出てくる「成果報告書」36ページに3種の積立金の中に
「財政調整基金新規積立金」として内訳がありました。ただ平成22年度の分の
実質収支額の1/2をくだらない金額としての「新規積立金」とは書いてありませんでした。
ここまで追って行くには時間がかかり「ふ~」という感じです。決算委員会直前で
資料もらっても「分かりません」常日頃からの分析が必要です。